本日は御多忙のところ、鳥居ダンススクール創立65周年記念パーティーに
かくも多数ご来席いただきまして誠にありがとうございます。

思いかえせば昭和26年に母が当教室（エスカイアダンス教室）を開設致しました。”本当にやるなら真剣に”と言って許してくれた母との約束を胸にプロへの一歩を踏み出したのは今から56年前のことです。そして50年前 瑤子とパートナーシップを組みました。その2年後に結婚し、以来、喜びも苦しみも悲しみもともに分かち合って二人で歩み続けてまいりました。大好きなダンスは追い求めれば求めるほど、奥行きの深さで私たちを魅了し、私たちは何度その素晴らしさに感動し、圧倒されたことでしょう。

1976年「全英選手権大会」で第3位入賞、1997年「世界選手権大会」で第3位入賞。気がつくと思いもよらぬ数々のタイトルに囲まれていたのでした。生涯を通じて忘れることのできない”最高の佳き日”ドイツのライン川沿いの名勝地、マインツで開催された1977年度「ワールド・カップ10ダンス選手権」において、肉離れを起こしつつも各国の強豪選手をおさえて見事”優勝”の栄冠に輝き、日本選手として史上初の”10ダンス世界一”の座を獲得したことです。
練習に明け暮れ、翌年も優勝して連続制覇を果たし、確固たる地位を築き上げ前人未踏の金字塔を打ち立て、1981年第2回NHK杯「日本インターナショナル選手権」ラテン部門優勝を最後に現役を引退しました。

選手引退後は、財団法人日本ボールルームダンス連盟 常務理事及び西部総局局長、又、国外においては日本代表としてBDFインターナショナル理事としてダンス界の発展に貢献してまいりました。また、瑤子は、一般社団法人NDCJの会長を務めました。

今宵は、大谷盛雄先生の振付けによるWEST SIDE STORYと元・現日本チャンピオン・ファイナリスト並びに西部を代表するダンサーによります華麗なるダンスをお楽しみ頂けましたら幸いでございます。

さいごに皆様方のご来席を心から御礼申し上げますと共に、
今後絶大なる後指導御支援を賜わります様、伏してお願い申し上げます。

鳥居弘忠・瑤子